妊婦さんの歯科治療はどこまで可能か

投稿日:2015年5月21日

カテゴリ:治療

こんにちは、歯科医師の加藤陽一郎です。

妊婦さんにとって、歯科治療がどこまで可能か、レントゲン写真や麻酔は大丈夫なのかという点はすごく不安だと思います。

簡単ではありますが、少しお話したいと思います。

まず、妊娠初期は胎児の色々な器官が形成される時期なので、基本的には歯科治療は避けます。妊娠5か月頃になると安定期に入り麻酔も可能なので、必要な処置があればこの時期にします。

次にレントゲン写真についてですが、パノラマ写真(全体的な写真)もデンタル写真(部分的な写真)も被爆量はほぼ変わりません。その被爆量も、一年間で自然に被爆する1/100程度です。当クリニックでは、デジタル式のレントゲン写真を用いているのでさらに被爆量は少なくなります。

このようなことを考慮して歯科治療を行えば、安心して処置を受けて頂けるのではないでしょうか。

ただ、むやみに治療を行うのではなく、必要がある場合のみかと思います。インプラントや、親知らずの抜歯などの大きな処置は避けるべきかと思います。