新型コロナウイルス対策について

土曜日のメインテナンスとホワイトニングの新規ご予約の患者さまへお願い

診療時間変更のお知らせ(2024年4月より)

極力抜かない・削らない治療

抜かない・削らない治療にとことんこだわります

抜かない・削らない治療

松戸デンタルクリニックは、『患者さんの歯にできるだけ人工的な手をかけない』ということをコンセプトに日々診療に取り組んでおります。抜歯をできるだけ回避する可能な限り削らないことに対してのこだわりをご説明させていただきます。

『ミニマルインターベンション』という考え方

ミニマルインターベンション

皆さん、『ミニマルインターベンション』という言葉をご存知でしょうか?直訳すると、『低浸襲な治療』という意味ですが、『できるだけ身体組織に負担の少ない治療を心がける』というコンセプトを表しています。松戸デンタルクリニックでは、このミニマルインターベンションを常に考え、天然歯を保護する治療を提案させていただいております。

できるだけ抜かない治療(抜歯回避)について

抜かない・削らない治療

抜歯をできるだけ回避するには、大きく分けて下記4つの方法があります。これらについてご説明します。

  • エクストルージョン治療による抜歯回避
  • 歯の移植を行い、抜歯部分を天然歯で補う
  • 歯周病治療にこだわる
  • 根管治療の精度を高め、予知性の高い治療を行う

エクストルージョン治療による抜歯回避

前歯の歯根の矯正治療写真のように、虫歯や歯が折れたりして残存歯が歯肉のラインと同じか、もしくは下になっていた場合は土台となるコアを立てて被せ物を装着しても、将来的にトラブル(根の再感染や脱落など)が起きるリスクが高くなってしまいます。

よってこのような場合は通常、抜歯をしてインプラントやブリッジを選択されることがほとんどです。しかし、これをエクストルージョンという治療法を用いることで抜かずに回復させることができる場合があります。(エクストルージョンについて詳しくはこちらから

外科的挺出治療による抜歯回避

外科的挺出治療エクストルージョン(矯正的挺出)と効果は同じですが、方法が違います。外科的挺出は、一旦抜いて調整した位置に戻す方法になります。

残存歯質が少ない歯の場合の第一選択は矯正的挺出ですが、こちらのケースは前歯で根の形態が複雑ではないことを考慮し、治療期間の短縮を目的として外科的挺出を選択する場合もあります。(外科的挺出について詳しくはこちらから

歯の移植を行い、抜歯部分を天然歯で補う

親知らずの移植最悪、抜歯となってしまった場合の選択肢は、入れ歯、ブリッジ、インプラントという人工物を使う補填治療だけではありません。

「自家歯牙移植」という自身の不要な部分の歯を抜いて抜歯箇所に移植し生着させるという選択肢もあります。

自家歯牙移植(親知らずの移植)について詳しくはこちらから

歯周病治療にこだわる!

歯周病治療抜歯の原因第1位は、ダントツで『歯周病』です。虫歯だと思われるかもしれませんが、歯周病が原因で抜歯に至る方がほとんどです。

歯周病は、サイレント・キラーと呼ばれ、自覚症状がない状態でどんどん進行していく厄介な病気で、進行するとあごの骨を溶かし、歯を支える土台がなくなってしまい最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。

松戸デンタルクリニックでは、定期検診により歯周病の早期発見、早期治療を強くオススメしております。(歯周病治療について詳しくはこちらから

根管治療の精度を高め、予知性の高い治療を行う

根管治療根管治療は神経治療で、この治療は技術、設備(マイクロスコープ、ラバーダム)に大きく結果を左右されます。

根管治療が成功するかどうかは感染のコントロールの善し悪しが大きく影響します。すなわち、ラバーダムを用いた主に唾液からの感染の排除、また、マイクロスコープを用いた根管内の感染源の除去が大事になります。これらをしっかりと行えば、他医院で抜歯と判断された歯でも残せる可能性があります。

松戸デンタルクリニックでは、精度の高い根管治療が可能で、抜歯をしないための治療法を1番にオススメしております。(根管治療について詳しくはこちらから

歯質の温存への私の考え

「歯を残す」ということは確かに大事です。では、医学的根拠がないことで「歯を残す」ということはどうでしょうか。

確かに、歯科医師がhopeless(要抜歯)と判断した歯でも意外に保つこともあります。しかし、それは”たまたま”保っているということで、根拠があることではないのです。歯科医師はこういうケースの度に判断を迫られることが多々あります。

無理して残してそれが運良く持続してくれればいいのですが、運悪くすぐダメになってしまえば患者さんにも申し訳ないし…。

本当に悩むケースが多いのが事実です。そういったときは患者さんとよくお話しして決めるのですが、基本的には私はチャレンジングな処置をしないことが多いかもしれません。すぐダメになっても、治療費がかかりますから。その兼ね合いをしっかり患者さんとお話しして決めております。

できるだけ削らない治療について

削らない治療

虫歯などをまったく削らないで治すことは現在の歯科技術では不可能ですが、これらをできるだけ少なくすることは可能です。削る面積が少ないほど、治療の選択肢は多くなり、後の抜歯リスク回避にもつながります。

マイクロスコープ、拡大鏡を使用した精密治療

マイクロスコープ虫歯の存在や範囲を確認する1つの方法として「色」があります。これには、虫歯自体の色や、う蝕検知液で染め出される色が含まれます。

よって、『この色を正確に認識できるかどうか』がポイントとなります。これを肉眼のみで確認するのか、肉眼の20倍で拡大して確認するかの2択があれば、どちらが正確に確認できると思いますか?

当院では、マイクロスコープと拡大鏡を駆使して正確な面積把握を行なうことで削る面積を最小限に抑えます。(マイクロスコープ治療について詳しくはこちらから

マイクロスコープや拡大鏡による拡大治療の重要性について動画で解説

できるだけ削らない治療の治療例

実際に松戸デンタルで行なった、「できるだけ削らない治療」の症例を解説つきでご紹介いたします。マイクロスコープがあるからこそ実現する削り過ぎない治療をご覧ください。

※画像はクリックで拡大します。拡大してご覧ください。※

  • ①虫歯を探してください

    見えない虫歯の写真実はこの真中の歯には虫歯があります。とっても、どこかわかりづらいですが、この写真は、肉眼で見るよりも大きく拡大してあります。どこに虫歯があるかわかりますか?

  • ②うっすら黒くなっている

    見えない虫歯の写真拡大版歯の右側が薄く黒ずんでいるのがわかりますか?これが虫歯です。こんなに拡大しても、微妙にしかわかりませんね。マクロスコープを使用していなければ、見過ごされてしまう確率大!

  • ③歯の中で虫歯に

    歯質の下に潜む虫歯慎重に、最小の面積だけ削ってみると中に虫歯が広がっていました。虫歯は表面だけでなく、歯質の中でも発生します。こういった発見しづらい虫歯が後に重度虫歯へと発展します。

  • ④削り過ぎず、慎重に

    丁寧に削り取る最初からドリル(切削機・タービン)を使用すると削りすぎてしまう可能性があるので、器具で丁寧に少しずつ虫歯組織のみを落としていきます。最後の一層をドリルで丁寧に除去するイメージです。

  • ⑤虫歯検知液で確認

    虫歯検知液で確認虫歯組織のみ赤く染まる虫歯検知液を塗って、虫歯組織の取り残しがないか入念に確認します。虫歯検知液を使用せず肉眼のみで治療する歯科もありますが、当院は必ず使用します。

  • ⑥早期の治療完了

    完成レジン(歯科用プラスチック)で埋めて治療完了です。初期状態で虫歯治療ができたから、また、マイクロスコープを使用して拡大治療できたから最小の切削面積で済みました。

できるだけ抜かない、削らない治療をご希望の方はぜひ当院へ

抜かない、削らない治療

このように、松戸デンタルクリニックでは、患者様の天然歯をいかに護り抜くかということにトコトンこだわっております。『他医院で抜くと言われた』、『削る面積が大きいのでつめ物ではなくて被せ物が必要と言われた』ということで、セカンドオピニオンで当院にご相談にこられる方も多数いらっしゃいます。

『抜きたくない!』、『自分の歯を護りたい!』という方はぜひ当院へご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。