ブラキシズムについて

投稿日:2023年9月25日

カテゴリ:治療

7月から参加している咬合のセミナーでは、ブラキシズムについても学んでいます。

そこで、学んだことを少しだけ紹介しようと思います。

・咀嚼器官は内臓性の器官である原子動物の鰓腸に由来しており、動物の上陸後に咀嚼器官に進化した

・一般的に動物は不安ストレスに対する攻撃性の表現として「噛む」という行動を発現する

・ヒトは、理性による攻撃性の抑制により、動物が本来もっていた咀嚼器を用いる攻撃性の発現が睡眠ブラキシズムに変化した

・ブラキシズムは病的なものではなく、むしろ正常な顎口腔系の運動機能であり、重要な機能と考えるべきとの意見もある

難しい言葉が並んでいますが、要はブラキシズム機能を考慮した噛み合わせの構築が重要、だということです。

ただ、これを本気でやろうとすると高価な機械が必要になり、診査にもかなりの時間がかかるのが難点です。
将来的には導入をしたいのですが、今のところ現実的ではなく、日々の臨床に完全にフィードバックするのはまだ先になりそう…。
でも、将来的には成し遂げたいと思っています。

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