新時代のCR充填

投稿日:2024年4月25日

カテゴリ:院内設備、器具

コンポジットレジンといえば、虫歯なりで切削した場所を充填する材料ですが、全く新しい方法で行うことが将来的にできるかもしれません。

この模型ですが、本来であれば歯を削って被せ物なりを作製するのが従来の治療方法になります。
この状態から歯を丸々コンポジットレジンで作ることになります。
今までにもダイレクトクラウンといって、コンポジットレジンで対応することはできたのですが、今回紹介する方法ではデジタルを取り入れて、より正確に行うダイレクトクラウンになります。

この青い器具の内側にコンポジットレジンを充填して圧接します。
なんとなく「たい焼き」に雰囲気が似ていますね。

そして、この透明な器具でしっかり保持して光照射します。
器具を除去すればコンポジットレジンで歯の形態ができあがっている、という具合です。

これのどこがデジタルを活用しているかというと、そもそもの型取りで「口腔内スキャナー」というものを使います。
従来の型取りは粘土のようなもので行うのですが、口腔内スキャナーは口の中をスキャンするだけなので患者さんの負担もかなり少なくなります。
口腔内スキャナーは導入予定の段階なので、まだ当院にはありませんが、導入すればかなり診療の幅が広がると思っています。

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