根管治療用器具の破折

投稿日:2016年11月1日

カテゴリ:治療

歯の中の根管は若いときは大きな状態ですが、年を重ねていくとだんだん狭窄していき根管治療が難しくなっていく傾向にあります。

また、長期間外的な刺激(虫歯など)を受け続けた場合はその狭窄がさらに進展する場合もあります。

そのような歯に対して根管治療を行う必要が出たとき、一番細い器具から丁寧に根管を拡大していく必要がありますが、その際に無理な力をかけてしまうと根管内での器具の破折のリスクが出てきてしまいます。

破折した器具が必ずしも感染源として痛みや腫れの原因になるとは限りませんが、感染源になっている疑いがある場合は除去した方がいいケースもあります。

しかし、深い位置で器具が破折している場合は無理に除去しようとすると根を多く削ることになって除去できたとしても歯の耐久性に問題が出てくることも懸念されます。

結局、除去するメリットとデメリットを天秤にかける必要がありますね。