移植処置

投稿日:2016年11月15日

カテゴリ:治療

今日も移植処置が一件ありました。

移植処置は、根管治療やエクストルージョンを用いたとしても十分な予後が期待できない場合、ドナー歯として使える歯があるときに用いる処置となります。

移植のケースは圧倒的に大臼歯と言われる大きな奥歯が多いです。

小臼歯や前歯の場合はエクストルージョンが第一選択になるケースが多いのと、ドナー歯として親知らずが使われることが多いからです。

今日は右下の一番奥の奥歯を抜歯して右上の親知らずを移植しました。

CT撮影をして移植先およびドナー歯の大きさや長さを計測してから望んだので、ドナー歯を抜歯してから試適することなく移植できました。

この事前の計測が出来ていないと、ドナー歯を抜歯してから移植先の形成さらにはドナー歯の試適をしなくてはいけないので歯根膜へのダメージが避けられなくなってしまいます。

移植は歯根膜があるからことできる処置です。

健全な歯根膜の存在が移植の成功を左右すると言っても過言ではありません。

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