側方運動のときの動き

投稿日:2017年1月12日

カテゴリ:治療

それぞれの歯には役割があります。

前歯、犬歯、奥歯(小臼歯と大臼歯があります)。

前歯は物を噛み切る役割、奥歯は前歯で噛み切った物をすり潰す役割。

そして前歯と奥歯の中間にある犬歯の大きな役割。

それは、下顎を側方に動かしたときに無理な力が前歯や奥歯にかからないようにガイド(下顎の動きをコントロールする)させるものです。

具体的には、側方に下顎を運動させたときに犬歯がその動きをコントロールして上下の奥歯の間にスペースを作ることでそれらの接触を回避させています。

このガイドがないと奥歯同士に無理な力がかかってしまい、歯と顎の骨の間の歯根膜という組織に炎症が起こってしまうリスクとなり得ます。

犬歯は意外に大切な役割を担っているんですね。