銀歯の下

投稿日:2017年12月16日

カテゴリ:治療

今日は、患者さんから提供して頂いた写真を掲載してお話したいと思います。

虫歯の写真が出てくるので、そういうのは苦手だな、という方はご覧にならないようにして下さい。

さて、保険診療で未だにメインで使われている金銀パラジウムという金属。

いわゆる一般的に”銀歯”と呼ばれているものです。

この金属の下では二次的なトラブルが起きるリスクがとても高い状態になっています。

実際に金属の縁から歯が欠けて、その下で大きな虫歯になっていたものが次の写真です。

金属の詰め物を除去したところ。

大変に深い虫歯です。

これでも無症状であったということでした。

つまり、今回歯が欠けてこなければもっと進行するまで気づかなかった可能性があります。

虫歯を除去したところです。

このような写真をお見せすると、よく患者さんから「色がついているところは虫歯ではないんですか」とご質問を受けます。

齲蝕検知液という虫歯が染まる薬剤で確認して、着色がなければ虫歯が除去できていると判断します。

これは虫歯の進行する過程の話になりますが、菌による感染が起こる前に着色層が先行していくものなんですね。

つまり、黒く色がついているからといってそれを全て切削してしまうとオーバートリートメントになってしまいます。

 

これらの写真は全て、患者さんの了承を得て掲載しています。

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