膿を出し切る

…って言葉、よく聞きますよね？

何か組織内で不祥事が起こったときなどに特に。

でもこれって、歯科的には応急処置の範疇だと思います。

例えば根の尖の病変から膿が貯留している場合、切開して膿を出す処置は除痛が目的です。

膿を出す（排膿）だけでは原因に対しての処置にはなりません。

排膿させて、症状を落ち着かせた後に原因に対しての処置をすることで根治が可能になるのです。

だとすると、ニュースなどでよく聞く”膿を出し切ることが出来るのでしょうか”というのは蜥蜴の尻尾切りと同じようなことだと思います。

つまり、問題の原因に対しての根本的な対応が為されていない…と。。

しっかりと原因を見極めて、それに対する適切な判断が必要ですよね。