歯の状態、歯の位置などを考慮した処置方法の選択

投稿日:2023年1月24日

カテゴリ:治療

患者さんから「銀歯を全部セラミックに換えたい」という相談を受けることがあります。
そのとき、果たして全てをセラミックにすることにメリットがあるのかを患者さんと相談します。

詰め物(インレー、アンレー)や被せ物において、自由診療で使える材料はいくつかあります。

その際、患者さんにお聞きするのが、「審美性を重要視するのか、機能性を重要視するのか、ある程度の両立を重要視するのか」ということです。

審美性を最優先にすると、比較的、歯の切削量が増える傾向にあります。
「比較的」と前置きしたのは、処置する範囲が狭ければコンポジットレジンを用いることで切削量も抑えることが可能なケースもあるからです。

それに対して、上の奥歯などの審美性を多少犠牲にしてもいいようなケースにおいては機能性を重要視して「ゴールド」という選択肢もありかと思います。

もっと言えば、歯の状態があまりよくないようであれば、自由診療の選択自体を考え直すことを提案することもあります。

何かの材質が一概にいいわけでも、悪いわけでもありません。
その歯の状態や、歯の位置、患者さんの希望、などを全て考慮して処置方法を決定することが大事だと思います。