自由診療のCR

投稿日:2023年7月10日

カテゴリ:治療

本日の診療から。

自由診療のCR(コンポジットレジン)です。

術前の状態の写真から。
歯の上の面と外側の面に過去の治療が見られます。
まずは古い材料と必要な部分を除去します。

比較的、広範囲な充填が必要な状態です。
スタンダードに処置をするのであれば、型取りをして間接的に修復することになりますが、歯質の切削量が多くなってしまいます。
今回は患者さんと相談して自由診療のCRで修復することにしました。

しっかりと唾液や滲出液、口腔内の湿度のコントロールをするためのラバーダム防湿です。
最近のブログでもお話した新しく導入したクランプを使っています。
長く伸びた脚のような部分がラバーダムを広げてくれるので視界良好です。

隣の歯との接触強さと形態の設定。
充填操作における最初の難関がここです。

その後、上の面を充填します。
今回は残存歯質の溝の着色を充填の部分でも再現しました。

ラバーダムを外して、調整と研磨が終わったところです。
レジン充填の過去の投稿でも書きましたが、残存歯質はラバーダムによる乾燥のために一時的に白くなっています。
時間の経過と共に残存歯質と充填部の色もマッチします。

間接修復を行なうのに比べて、歯質の切削量を抑えることが出来ました。